日銀総裁と天下り論争

少し前の話になりますが、福井前日銀総裁の後継には紆余曲折があった挙句白川前副総裁が就任しました。

その一方で渡辺前財務官の副総裁就任は野党の反対に合い否決されました。理由は「この人事は天下りに当たる」というわけです。

僕は「天下り」そのものには賛成というわけではないのですが、ふと果たしてこの人事は「天下り」なのだろうか、と思いました。

ウィキペディアで「天下り」を検索すると以下のような説明がありました。
天下り(あまくだり)とは、もとは神道の用語で、神が天界から地上に下ることをいい(天孫降臨など)、「天降る」といった。

転じて、現在では退職した高級官僚が、関連する民間企業や独立行政法人・特殊法人・公社・公団・団体などの高い職に就く(迎えられる)事を指して批判的に用いられる。民間企業の上位幹部が子会社の要職に就く際にも使われる場合がある。

官僚の天下りの範囲については、中央省庁の斡旋・仲介がある場合のみを含めるとする意見と、斡旋・仲介などの手法に関係なく、特定企業・団体に一定の地位で迎えられる場合全てを含むとする意見がある。

まあこの説明で間違いないでしょうが、一般的な感覚として「天下り」とは格上の機関から格下の機関移ると言う意味合いも強いと思います。

つまり財務官から日銀副総裁の就任が「天下り」ならば、財務官のほうが日銀副総裁よりも格上ということになります。

諸外国ではそうでないようで、ドイツでも米国でも官僚よりは中央銀行総裁のほうが明らかに格上のようです。

財務省出身のFRB議長などもいます。日本の場合はこの議論からして、中央銀行の格が明らかに低いようです。

独立性が叫ばれながら、大胆な金融政策がとれず、常に政府に意向の左右されるのもこんな格の低さの原因があるのかもしれません。

もっともこの格というのは、制度上の問題というより人々の意識の問題ですからなかなかすぐに変えることは難しいでしょう。

いつの日か日銀が真の中央銀行になった時はこんな「天下り」論争はなくなるでしょう。その時は「天上がり」論争でもして欲しいものです。

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投稿者: 日時: 2008年05月12日 13:58 | パーマリンク |TOPページへ   ▲画面上へ

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